太平山神社(栃木市平井町)

神社

太平山神社
(おおひらさんじんじゃ)
栃木市

太平山神社は栃木市西部にそびえる太平山の中腹に鎮座する神社です。
参道の「あじさい坂」は県内有数のアジサイの名所として知られ、例年6月中旬から7月には「あじさいまつりが開催され多くの人でにぎわいます。
あじさい坂から続く長い石段の先にはたくさんの境内社が鎮座しており、「神様のデパート」と紹介されることもあるパワースポットです。

ご由緒

太平山は非常に古くから信仰されていた山で、今からおよそ二千年前、第11代垂仁天皇の御宇に大物主神(おおものぬしのかみ)と天目一大神(あめのまひとつのおおかみ)が三輪山(現在の太平山)に鎮座されたときに始まると云われています。
後の時代、風水害や疫病で人々が苦しむさまに御心を痛められた第53代淳和天皇は、「下野国(今の栃木県)の霊峰三輪山に天下太平を祈る社を造営せよ」との詔を賜り、天照皇大御神、豊受姫大神、瓊瓊杵命の三座の神様をお祀りするために太平山神社が造営されました。(参照:太平山神社公式サイト

ご祭神

瓊瓊杵命(ににぎのみこと)
天照大御神(あまてらすおおみかみ)の孫であり後に木花之開耶姫 (このはなのさくやひめ) を娶る穀霊神。
祖父高皇産霊神(たかみむすびのかみ)の命により葦原中国の主として三種の神器を奉じて高天原から降臨した。

天照大御神(あまてらすおおみかみ)
日本神話に登場する高天原を統べる主宰神であり皇祖神。
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が禊祓をしたときにその左目から生まれたといわれる。
月読命(つくよみのみこと)と須佐之男命(すさのおのみこと)は弟。

豊受姫大神(とようけひめのおおかみ)
伊弉冉命(いざなみのみこと)の尿から現れた和久産巣日神(わくむすびのかみ)の子で、食物や穀物を司る女神。
伊勢神宮外宮の御祭神として知られる。

ご神徳(ご利益)

家内安全 諸願成就 諸安全守護

景色

参道の石段

太平山神社へと続く参道は「あじさい坂」と呼ばれ、例年6月中旬から7月にかけて2,500株のあじさいが石段の両側に咲き揃う名所です。
ここから約1,000段の石段を登り境内に向かいます。

窟神社

あじさい坂を登り始めて間もなくのところには窟神社があります。
洞窟前のざるに小銭や札を入れ神池で洗い金運のご利益をいただきます。

境内の小川には白蛇の姿を見つけることができました。

 

鳥居と標柱

洞窟神社を過ぎしばらく石段を登ると神社の標柱が建っています。
となりに立つ鳥居には松平定信が書いたと伝わる額がかかっています。

隋神門

それまでと少し趣が変わり急になった石段を登ったところに建つのが、八代将軍徳川吉宗によって建築された隋神門です。

江戸時代までは社寺の山として栄えていた名残で、後ろ側には仁王像が配されています。

鳥居と神門

この風景が見えれば石段も最終盤です。神門をくぐれば拝殿はすぐ目の前です。

手水舎

拝殿と社務所

たくさんの神額が並んだ拝殿の前には、それを撫でることで災厄を祓い霊験を得るといわれる撫で石があります。

左手にある社務所ではお守りや御朱印などを授与してもらえます。

境内社

長い石段と並ぶ太平山神社の特徴が、社殿の横に並ぶたくさんの境内社です。

福神社

天之受売命(あめのうずめのみこと)・恵比須神(えびすのかみ)・大国主命(おおくにぬしのみこと)が祀られており、「芸能上達」「商売繁盛」「縁結び」「五穀豊作」などのご利益があります。

交通安全神社

猿田彦命(さるたひこのみこと)を祀り、「交通安全」のご利益がある神社です。
公式サイトによると交通安全神社
という名称の神社は他にはほとんどないそうです。

蛇神社

「金運のご利益がある蛇神社です。
他の境内社に比べ少し奥まったところに建っているため見落とさないよう注意が必要です。

四社集合

寺院のお堂のような社には天満宮・文章学社・星宮神社・子易神社が合祀されています。
「学問成就」「芸能上達」「子授」「安産」などのご利益があります。

太平山稲荷神社・三輪神社と一本石灯籠

 

太平山稲荷神社と彫られたの標柱の奥に建つのは「商売繁昌」に特にご利益があるといわれる太平山稲荷神社と「縁結び」のご利益がある三輪神社です。

 

二つの摂社の間には「諸願成就」の一本石灯籠が建っています。

足尾神社

足尾神社には「足腰の健康」のご利益があります。
日本武尊(やまとたけるのみこと)が祀られています。

八社集合

皇大神社・稲荷神社・厳島神社・上宮神社・天満宮・大杉神社・織姫神社・浅間神社の八社が祀られる集合社です。

愛宕神社・八幡神社

火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)を祀り「火防・盗難除」のご利益がある愛宕神社と、誉田別尊(ほんだわけのみこと)・比売神(ひめがみ)・神功皇后(じんぐうこうごう)を祀り「勝負運長久」のご利益がある八幡神社が並び建っています。

境内からの眺め

境内から社殿を背にして茨城県方面を眺めると、遠くに筑波山の姿を拝むことができます。
また、境内横の茶屋では3大名物の団子・玉子焼き・焼き鳥を食べながら栃木市の街並みを眺めることができます。

車での参拝

約1,000段の石段を登れるか心配であれば、あじさい坂手前の駐車場付近を左折して太平山遊覧道路を進めば境内付近まで車で登ることができます。

アクセス

住所
栃木県栃木市平井町659
電話
0282-22-0227
駐車場
あり
最寄り駅
JR栃木駅から約4.0㎞

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