賀茂別雷神社(佐野市多田町)

神社

賀茂別雷神社
(かもわけいかずちじんじゃ)
佐野市

賀茂別雷神社は国道293号を南に向かって車を走らせ旧葛生町を越えて間もなく、旧田沼町多田に鎮座する奥宮からの夕景がきれいな神社です。
道路沿いに建つ石鳥居の奥に見える境内には、そこが神社であることが一目でわかるようたくさんの木々に囲まれて鳥居のイラストが飾られていました。

ご由緒

天智八年(669年)「雷の神を祀れば、此の土地は富貴安静ならむ」との神宣により、菊沢山の中腹に社殿を建て大神を奉り祭事を行い、正徳五年(1715年)には宗源宣旨により正一位の神階を賜りました。
宝暦十一年(1761年)に建築された現在の本殿は明治四十三年氏子の念願により現地に遷座しました。
(参照:賀茂別雷神社公式サイト

ご祭神

主祭神

賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)
賀茂建角身命(かもたけつのみのみこと)の娘玉依日売(たまよりひめ)が川遊びをしていたとき、川上から流れてきた丹塗矢(にぬりや)を拾って床の近くに置いたところ懐妊し産んだ子と伝えられる賀茂別雷神社の祭神。

配神

禰禰杵尊(ににぎのみこと)
賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)
玉依姫命(たまよりひめのみこと)

ご神徳(ご利益)

家内安全 厄除 雷除 五穀豊穣

景色

参道の石段

一之鳥居をくぐると間もなく石段がはじまり、それは二之鳥居まで続きます。
紅葉の季節には色づいた境内の木々の葉を楽しみながら登ることができます。

手水舎

石段を登り切り二之鳥居をくぐるとすぐ右手に手水舎があります。

拝殿

石段を登った正面は歴史を感じる拝殿です。
拝殿を挟み左に授与所、右に猿田彦新宮の社があります。

メイちゃん

境内では黒やぎのメイちゃんが迎えてくれます。

2013年3月生まれの雄ヤギだそうです。

奥宮

拝殿の奥、薬師神社横の石段から裏山に入り10分程度山登りをすると奥宮があります。
遅い時間の参拝だったので振り返るとすでに夕暮れ時になっていました。

境内社

集合殿

拝殿の右側にある鳥居の先はいくつかの神社を合わせて祀った集合殿があります。

集合殿の中央、朱色の祠は菅原道真公を祀り学業成就のご利益をいただける夕日森天満宮です。

集合殿の左手には、寒澤山神社、稲荷神社、古峯神社が並びます。
それぞれ病気平癒、五穀豊穣や商売繁盛、火防や心願成就といったご利益があります。

集合殿の右手の祠は、聖徳太子を祀り金運招福などのご利益がある太守神社と、安産子育てや縁結びのご利益の浅間神社です。

産泰神社と機姫神社

授与所すぐ左側の鳥居の先には、女性の守護神として古くから信仰される産泰神社と機姫神社とが合祀され、安産や縁結びのご利益がある神社として鎮座しています。

猿田彦新宮

拝殿のすぐ横には、みちひらきの御神徳で知られる猿田彦大神をお祀りした猿田彦新宮が鎮座します。

観音堂と聖観世音菩薩

神仏習合のなごりでしょうか。
境内には観音堂と聖観世音菩薩像を安置した祠が並んで建っていました。

秋葉神社と八坂神社

拝殿左手の駐車場横にあるのは、秋葉神社と八坂神社です。
それぞれ火災消除・厄除開運、厄除け・疫病退散のご利益があると言われています。

大宮神社

駐車場側からのルートで奥宮に向かう途中にある石段を登ると鳥居の先の山中に大宮神社が鎮座しています。
家内安全や所願成就のご利益をいただくことができます。

さいごに

予定が長引き参拝した時間が少し遅くなってしまったことで、期せずして奥宮からきれいな夕景を見ることができました。
一人境内を歩いていた私を見つけ「ゆっくりお参りください」と声をかけてくださるやさしい宮司さんがいる神社でした。

アクセス

住所
栃木県佐野市多田町1506
電話
0283-62-0641
駐車場
あり
最寄り駅
東武佐野線:多田駅から1.0㎞以内

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