野木神社
(のぎじんじゃ)
野木町
野木神社は栃木県の最南端にある野木町に鎮座する神社です。
境内の大けやきには森の賢者といわれるフクロウが営巣することからフクロウ神社とも呼ばれる学業成就を願う由緒ある古社です。
ご由緒
仁徳天皇の御代に下野国造奈良別命が赴任する際、莵道稚郎子命の遺骨を奉じ下野国笠懸野台手函の地に祀ったと伝えられる。その後、延暦年間に坂上田村麻呂が蝦夷征伐を終えて帰朝する途中に鎮撫の功を奏しその報賽として現在の地に社殿を造り遷座した。
鎌倉時代の元寇に際しては北条時宗より攘夷祈願の命を受けて左右相殿に息長足比売命をはじめ五神を新たに御祭神として祀った。
(参照:境内案内板)
ご祭神
主祭神
莵道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)
応神天皇(おうじんてんのう)の皇太子で仁徳天皇の弟。
百済から来朝した阿直岐(あちき)や王仁(わに)について典籍を学んだ。
応神天皇に寵愛され兄をおいて皇太子となったが、天皇の崩御により即位することになった際には兄の大鷦鷯尊(仁徳天皇)とその位を互いに譲り合い、最終的には自殺して仁徳天皇の即位を促したとされる。
配神
誉田別命(ほんだわけのみこと)
息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)
田心姫命(たごりひめのみこと)
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
湍津姫命(たぎつひめのみこと)
ご神徳(ご利益)
景色
一之鳥居と参道
国道4号線沿いに建つ一之鳥居から境内へ続く長くまっすぐの参道です。
ふくろうの木といちょうの木
二之鳥居の右手にはフクロウがとまる木のモニュメントが奉納され、その横には今から1200年前に蝦夷征伐を終えて帰朝する途中に参詣した坂上田村麻呂が奉植したと伝わる大きな公孫樹の古木がそびえ立っています。
手水舎
二之鳥居の手前左手には立派なつくりの手水舎があります。
社殿
野木神社の拝殿です。
奥に進むと大屋根に護られた本殿を拝むことができます。
絵馬
本殿と社務所をつなぐ廊下の外壁にはたくさんの絵馬が奉納されています。
もちろん境内には絵馬掛けもあります。
ふくろう
フクロウ神社とも呼ばれることから親子のフクロウの像が奉納されています。
例年5~6月ごろにはひなを育てるフクロウの姿が見られるようです。
神輿殿
境内社
境内には王子稲荷大明神や稲荷神社・天満宮・猿田彦神社・星宮神社が合祀された社が建っています。
アクセス
住所
栃木県下都賀郡野木町野木2404
電話
0280-55-0208
駐車場
あり
最寄り駅
JR古河駅から約2.9㎞