大前神社
(おおさきじんじゃ)
真岡市
大前神社は栃木県真岡市内を流れる五行川の西岸に鎮座する延喜式内社です。
本社には大國主大神と事代主神が祀られ、健康や縁結び、開運、家内安全など多くのご神徳があります。
境内社として鎮座する足尾山神社には二輪車を守るご利益があり多くのライダーが参拝に訪れることから、一部ではバイク神社とも呼ばれているようです。
ご由緒
大前神社は1500年有余の歴史を誇る延喜式内の名社で、ご祭神は開運招福の願いを叶えてくれる福の神様のだいこく様(大国主神)とえびす様(事代主神)です。
また、欝蒼とおいしげる杜に建つ極彩色豊かな彫刻が施された御本殿は安土桃山時代末期に造られた国の重要文化財です。
長い歴史の中には武将平将門が戦の勝利を祈願したり、二宮尊徳大人がみそぎ所に籠もり大前堰を改修したりといった記録が残っています。
(参照:大前神社公式サイト)
ご祭神
大國主大神(おおくにぬしのかみ)
少名毘古那神(すくなびこなのかみ)と協力して葦原中国(あしはらのなかつくに)の国造りをし、大物主神(おおものぬしかみ)を祀って国作りを完成させたとされる。
因幡の白兎や国作りなどの神話に登場することでも知られる出雲大社の御祭神。
事代主神(ことしろぬしのかみ)
大国主大神の子。
七福神の恵比寿大神とも言われ、葦原中国平定において国譲りの際に父大国主大神に代わり建御雷神と交渉をしたとされる。
ご神徳(ご利益)
景色
参道
参道途中の二之鳥居です。
更に歩いた先に小さく見える鳥居は県指定重要文化財の両部鳥居です。
参道が両部鳥居を通り、その先の石鳥居と石段まで続いている様子が見えます。
手水舎と石鳥居
拝殿に向かう石段の手前に手水舎、石段を登ったところに石鳥居があります。
写真にはありませんが手水舎の向かい側には大きな授与所があり、休日には御守りを求める人が集まります。
拝殿
元禄年間に建立され宝暦4年(1754年)に改修されたと伝えられる拝殿です。
向拝には立派な龍の彫刻を、拝殿横の廊下では大國主大神と事代主大神の像を観ることができました。
神楽殿
幸せ参道
拝殿左側には瑞垣の内側を拝観するための受付と「幸せ参道」の入り口があります。
「幸せ参道」とは境内社を参拝する順路のことのようで、入り口にはそれぞれの御祭神とご利益がわかる案内板が設置されています。
足尾山神社
足尾山神社は二輪車守護の神社です。
境内では一年間の交通安全を願い、ライダーが集まりバイクのお祓いを受ける催しが年に一度行われているようです。
天満宮
天満宮は菅原道真公をお祀りする学業成就・合格祈願のご利益がある神社です。
他の天満宮や菅原神社同様、受験シーズンには多くの受験生がお参りするようです。
荒神社
本殿右には荒神社があります。
中には真岡市夏祭荒神祭で市内各所を渡御する荒宮神輿が奉安されているようです。
本殿入口
境内社ではありませんが、幸せ参道をお参りすると途中に本殿入口を見ることができます。
ただし、鳥居には柵があり瑞垣内拝観のためには別途受付する必要があります。
唐金灯篭
御神木と幸せ参道入り口の間には栃木県文化財指定の銅灯篭が奉納されています。
五行川
境内東側の鳥居からは五行川の川辺に出ることができます。
川沿いのサイクリングロードを北に少し歩くと真岡鐡道の鉄橋があり、運が良ければSLが五行川を渡る風景を見ることができます。
さいごに
道路案内に従って向かうと参道を通らず境内に入ることができる西側駐車場に到着してしまう可能性がありますので、一之鳥居から参道を通って参拝したい場合は県道61号(通称みや通り)沿いの駐車場を利用するとよいでしょう。
なお、参道では毎月第2日曜日の午前8時から日没まで骨董市が開かれますのでそれに合わせての参拝も良いかもしれません。
大前神社を参拝したらあわせて大前恵比寿神社も参拝しましょう。
アクセス
住所
栃木県真岡市東郷937番地
電話番号
0285-82-2509
駐車場
あり
最寄り駅
真岡鐵道:北真岡駅から1.7㎞