羽黒山神社(宇都宮市今里町)

神社

羽黒山神社
(はぐろさんじんじゃ)
宇都宮市

羽黒山神社は栃木百名山に選ばれる宇都宮市の北部旧上河内町にそびえる羽黒山の頂上に鎮座する「おはぐろさんの呼称で親しまれる神社です。
例年11月に行われる例大祭は梵天祭りと呼ばれ、神様を招く目印になる梵天を若者たちが掛け声を掛け天に向かって跳ね上げながら引き歩く勇姿を見ることができます。

ご由緒

後冷泉天皇の康平年間、宇都宮城の築城に際し藤原宗円が祈祷修法中に出羽三山との関連を意識し勧請され創建されたものとされています。
明治初年までは近郷十八郷の総鎮守として、神仏混淆の修験道場として長く「羽黒山大権現」と呼ばれ崇敬されてきましたが神仏分離令によって現在の羽黒山神社となりました。

ご祭神

宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
須佐之男命(すさのおのみこと)と神大市比売(かむおおいちひめ)との子。
伏見稲荷大社の主祭神であり稲荷神(お稲荷さん)として知られる。

ご神徳(ご利益)

五穀豊穣 商売繁盛 安産

景色

両部鳥居

羽黒山山頂付近まで車で登ると、神社境内に続く階段のスタート地点である朱塗りの両部鳥居があります。

一之鳥居は羽黒山のふもと県道63号(通称梵天ゆず街道)沿いの参道入り口に、二之鳥居は参道の中腹にあります。

石段

境内に向かう石段です。

200段以上ある上りの石段は運動不足のわたしには少しこたえました。

手水舎

215段の石段を登り切ってすぐ狛犬の横に手水舎があります。
コロナの影響で柄杓は用意されていませんでした。

撞鐘堂

一般的には寺院にあることが多い梵鐘が境内に奉納されています。案内板によると建立は元禄14年(1702年)。
横には記念撮影用の顔出しプレートが置かれていました。

拝殿

石段を登ってすぐのところにある歴史を感じる拝殿です。
軒下には社名の書かれた重厚な額が飾られています。

梵天と杉の木

境内には梵天祭りで使用する梵天が奉納されています。時期によっては10本以上あるのですが、参拝時は運悪く1本だけしかありませんでした。

また参道沿いの夫婦杉や境内の三本杉など神社内では大きなスギの古木を見ることができます。

境内の三本杉

参道の夫婦杉

境内社

天満宮

賽銭箱には河内山天満宮と書かれています。
言わずと知れた学問の神様菅原道真公をお祀りする神社です。

子安神社

本殿左奥に鎮座するのは子宝、安産、子育てのご利益をいただける子安神社です。
祠の横には石灯篭が並びます。

 

密嶽神社

密嶽神社は境内奥の案内看板から数百メートル歩いた場所にあります。
途中、山頂手前には気象条件が合えば富士山を見ることができる富士見台と呼ばれる場所があります。

富士見台を過ぎ、電波塔横の一見そのまま進むのをためらうような急な坂道を下った先に密嶽神社はあります。
覆屋があるため太陽が当たる時間以外は薄暗く感じます。

密嶽神社(覆屋内)

湧き水

通称「隠居羽黒山」言われる密嶽神社は嶽の頂上に三神を祭祀したので羽黒山三社大権現と呼ばれ元亨二年(1322年)創建と伝えられています。
寛延三年(1750年)の野火により全焼したため宝暦二年(1752)に拝殿を再建し境内を広めたのですが、このとき頂上の巌石下から清水が湧き出したので、以降「水嶽大権現」と呼ばれるようになりましたが、明治元年(1868年)の神仏分離により「密嶽神社」と改称し今に至るとのことです。(参照:現地宇都宮市教育委員会による案内板)

見晴台

参拝を終え石段を降りてくると駐車場脇にも見晴台があります。
見晴台左手の道を少し進むと茶屋がありますのでちょっと一服。
石段の昇り降りで疲れた足を少し休ませることができます。

田楽茶屋はコロナの影響で休業しているようでした。

さいごに

わたし以外の参拝者がほぼいなかったので、拝殿に向かう石段も境内も山の静寂に包まれとても幻想的な雰囲気を感じることができました。
富士見台からはかすかにですが確かに富士山が見えたので、それが写真に収まっていなかったのは少し残念でしたが。

アクセス

住所
栃木県宇都宮市今里町1444
電話
028-674-3479
駐車場
あり
最寄り駅
JR氏家駅から14.5㎞

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