安房神社
(あわじんじゃ)
小山市
安房神社は市の天然記念物であるモミの群落に囲まれた小山市南部に鎮座する静かな延喜式内社です。
例大祭に行われる神輿渡御の「アワガラ神輿の習俗」は小山市の無形文化財に登録されています。
ご由緒
創建は不詳であるが伝承によると約2000年前の崇神天皇の御代に創建されたと言い伝えられています。安房神社は延喜式内社として県内において古社です。西暦905年~927年に醍醐天皇の命により選定された延喜式の中の神名帳に記載されており、昔は国司が祭礼にお供えものをして参拝したと伝えられています。
(参照:境内案内板)
ご祭神
主祭神
天太玉命(あめのふとだまのみこと)
天岩戸神話で天児屋根命(あめのこやねのみこと)らとともに、岩戸に籠った天照大御神(あまてらすおおみかみ)を引き出すことに成功した斎部(いんべ)氏の祖神。
莵道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)
応神天皇(おうじんてんのう)の皇太子で仁徳天皇の弟。
百済から来朝した阿直岐(あちき)や王仁(わに)について典籍を学んだ。
応神天皇に寵愛され兄をおいて皇太子となったが、天皇の崩御により即位することになった際には兄の大鷦鷯尊(仁徳天皇)とその位を互いに譲り合い、最終的には自殺して仁徳天皇の即位を促したとされる。
配神
火産霊命(ほむすびのみこと)
木花開耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)
大己貴命(おおなむちのみこと)
天津神・国津神(あまつかみ・くにつかみ)
ご神徳(ご利益)
境内の景色
参道と鳥居
神社南側の参道から境内に向かうとまず木製の二之鳥居が建っており、それを過ぎ石段・三之鳥居と歩き進んだ先に拝殿があります。
東参道
今回参詣した南からの長い参道の他に国道4号線から続く東参道もあるようです。
御神木
三之鳥居の手前にある石段の脇には伐採された太い杉の幹が御神木として祀られています。
手水舎
大きめの龍の口から水が流れ出る手水舎は二之鳥居と三之鳥居の間にあります。
拝殿
神楽殿
拝殿に向かって右手にある神楽殿では、年に2回小山市の無形文化財である太々神楽が奉納されます。
水神社
拝殿に向かう最後の鳥居の手前には池に囲まれた水神社があります。
境内社
境内にはいくつもの神社名が書かれた合祀社やきれいに並び建つ祠などたくさんの末社があります。
アクセス
住所
栃木県小山市粟宮1615
電話
0285-23-3901
駐車場
あり
最寄り駅
JR小山駅から約3.6㎞