鷲子山上神社
(とりのこさんしょうじんじゃ)
那珂川町
鷲子山上神社は大鳥居と奥の本殿の中央を県境が通る珍しい神社です。
シンボルの大きなフクロウをはじめ、境内各所に奉納された多数のフクロウ像が苦労を運び去り金運を招く「フクロウ神社」とも呼ばれるパワースポットです。
栃木県と茨城県の県境に鎮座する鷲子山上神社は古来より霊峰と言われ深い木々に覆われた標高470メートルの山頂にあるパワースポットとして知られてきましたが、近年は神社のシンボルである大フクロウに金運上昇のご利益があるということで宝くじ当選祈願のスポットとしても参拝者が多く訪れるようになりました。
ご由緒
神社の創建は、大同2年(807年)大蔵坊宝珠上人が諸国遍歴中に立ち寄った四国の阿波国(徳島県)から紙漉きの技術と共に守護神である天日鷲命(あめのひわしのみこと)を勧請し、鷲子山に社殿を建立したといわれます。
神社はかつて朝日嶽と呼ばれる地にありましたが、天文21年(1552年)現在地に再建したと伝えられています。
近年は、フクロウの神社(不苦労神社)として知られ、運気上昇・金運福徳・厄難消除を願い、多くの方が来山されてます。
(参照:鷲子山上神社公式サイト)
ご祭神
主祭神
天日鷲命(あめのひわしのみこと)
神産巣日神(かみむすびのかみ)4世孫の天背男命(あまのせおのみこと)の子で、阿波国を開拓し穀麻を植えて紡績の業を創始した阿波の忌部氏(いんべうじ)の祖神。
配神
大己貴命(おおなむちのみこと)
少名彦命(すくなひこのみこと)
ご神徳(ご利益)
景色
参道と大鳥居
大鳥居に向かう参道です。
左手前には茶屋があり、その奥に栃木県側の社務所があります。
右側の建物は茨城県側の社務所です。
手水舎
楼門手前には手水舎があります。
据えられた手水岩は、天日鷲命の御分霊が四国から来る時に乗ってきた石船(お舟石)の一部で作ったといわれているそうです。
福亀の石だたみ
楼門前の石だたみには、来山者の健康長寿・運気上昇を願って「福亀」と呼ばれる亀がいくつか配されています。
楼門(安養閣)
神々しい杜に囲まれた大鳥居の奥には楼門が建っており、そこから本殿に向かう石段の中央にも栃木県と茨城県の県境が通っています。
拝殿
石段を登り神門をくぐると鷲子山上神社の社殿があります。
拝殿前にはたくさんの酒樽が積まれていました。
本宮神社
大鳥居に向かって進む参道の途中左側の鳥居をくぐり石段を上ると日本一の大フクロウ(不苦労)がある本宮神社です。
境内には大フクロウ像の他に不苦労御柱、不苦労の鐘などがあります。
大フクロウ(不苦労)像
苦労を運び去ってもらえると同時に金運にも恵まれるパワースポットとして、大フクロウ像には宝くじの当選を願う人など多くの人が参拝されるようです。
不苦労御柱と四神の御柱
大フクロウ像は不苦労御柱(金運幸福の御柱)と四神の御柱(除災・方除けの御柱)で支えられています。
ふくろうのポストとふくろうの鐘
投函して願い事を届けてもらう「ふくろうのポスト」と、たたくことで願い事を叶えてくれる「ふくろうの鐘」があります。
境内社
社殿を取り囲むように三本杉社・三社(風神、雷神、古峯神社)・大黒社・羽黒社が祀られています。
奥山稲荷
社殿裏の石段を下りると伏見稲荷大社を勧請した奥山稲荷があります。
奥山稲荷の前には「田の神の社」「火の神の社」「疱瘡神の社」が並んでいます。
たくさんのフクロウ
本殿裏手にある福ふくろうロード沿いをはじめ、境内には大小たくさんのフクロウの像が飾られています。
陰陽五行ふくろうの像では、自身の生まれ年のフクロウを撫でて幸福を願います。
水かけふくろう
手水舎の手前には、水をかけ心の中の苦しみや悩みを水に流し開運や幸福を願うフクロウの像があります。
福ふくろうロード
大鳥居の手前を左に折れると、約100体のフクロウ像が並ぶ「福ふくろうロード」があります。
ここではバラエティー豊かなフクロウの像と合わせて、初夏はあじさい、冬は寒椿をたのしむことができます。
奥山稲荷の左側ルートからは「福ふくろうロード」を上記ルートと逆回りに散策することができます。
参拝後、こちらから大鳥居に戻るルートもおすすめです。
さいごに
栃木県側の入り口から向かってしまったため狭い道を進むことになり途中少し不安になりましたが、参拝前にもかかわらずフクロウのご利益があったのか無事到着することができました。
大フクロウの中心にある不苦労御柱をたたいて来たので、これから金運と運気が上昇することを期待したいと思います。
アクセス
住所
栃木県那須郡那珂川町矢又1948
電話
0287-92-2571
駐車場
あり
最寄りの駅
JR烏山線:烏山駅から12㎞