多氣山不動尊(宇都宮市)

寺院

多氣山不動尊
(たげさんふどうそん)
宇都宮市

多氣山不動尊(持宝院)は、大谷石で知られる宇都宮市大谷地区の多気山中腹に鎮座する不動明王をご本尊として祀った北関東三十六不動尊霊場第18番札所の寺院です。
当サイトのタイトルにある神社ではなく寺院ですが、県内屈指のパワースポットということでお参りしてきました。

由来

弘仁13年(822年)、日光開山の祖である勝道上人の弟子尊鎮法師により創建されました。
創建当初は馬頭観音を御本尊としていましたが、建武2年(1335年)宇都宮城9代城主藤原公綱公により今の不動明王を御本尊として氏家勝山城から当山に遷座されたのです。
御本尊の不動明王像は天歴3年(949年)3月28日、源頼光が円覚上人に作仏を願い吉野山中にこもり一刀三礼のもとに彫り上げた霊像です。(参照:多氣山不動尊公式サイト

ご本尊

不動明王(ふどうみょうおう)
真言密教の主尊である大日如来の化身とも言われる五大明王の中心となる明王。
真言宗だけでなく日本の仏教および修験道で幅広く信仰されている。

ご利益

厄除 家内安全 心願成就

景色

入口

国道293号線沿いにある朱色の入口から参道に入りしばらく進むと駐車場があり、そこから少し戻ったところに多気山の額がある鳥居があります。

山門

木々に囲まれた山門です。ここをくぐり120段あまりの石段を登って境内に向かいます。
手前左手に見える屋根は水かけ不動尊です。

山門内に入ってすぐのところには弘法大師像と観音様像が立っています。
向かい側に建つのは百観音お砂踏み霊場です。

百観音お砂踏み霊場では、中央の石碑を右回りに1周することで秩父34か所、坂東33か所、西国33か所の合計100か所の観音様にお参りしたことになるそうです。

参道の石段

境内までまっすぐに伸びる120余段の石段です。

不動の剣と摩尼車

石段の途中には不動明王の象徴でもある大きな不動の剣が、登りきったところには摩尼車がありました。

摩尼車の経文が書かれた石板に触れて一回転させる事でお経を一回声に出して読んだことになるんだそうです。
ご利益をいただけるよう願い事を心に念じながら回しましょう。

本堂

石段を登りきるとすぐ正面に本堂があります。
写真では見えずらいですが常香炉からは線香の煙が立ちのぼっていました。

 境内の建物

本殿の横に並び建つ、手前から歳神殿、弘法大師堂、鐘楼堂です。

弘法大師堂と鐘楼堂

歳神殿の横に建つ弘法大師堂と鐘楼堂です。
弘法大師堂には創建当初の本尊であった馬頭観音や延命子育て除賊のご利益がある如意輪観音が安置されています。

足尾大権現

石段を登り始めて間もなくの場所にあるのが足腰の病気を治すご利益がある足尾大権現の社です。横にはたくさんのわらじが奉納されていました。

天満宮と多氣稲荷大明神

本堂に向かう石段を登り終える少し手前に学業成就のご利益がある天満宮、水子供養地蔵尊の奥には五穀豊穣や商売繁盛のご利益がある多氣稲荷大明神があります。

水子堂と水子供養地蔵尊

石段中腹の弘法大師像がある横道を入ると様々な理由で生まれることが出来なかった多くの水子の霊を供養する水子堂があります。
水子堂の前にはたくさんの水子地蔵とそれらを見守るように水子供養地蔵尊が安置されています。

多氣城跡

水子供養地蔵尊裏手の入り口から階段状に整備された山道を登ると、かつて宇都宮城の支城として築城された多氣城の城跡に行くことができます。
写真は少し曇っていますが、晴れた日には宇都宮市街地を一望することができる眺めの良い空間です。

案内板には山頂まで30分とありますが、実際にはそこまでかからず登ることができる比較的緩やかな山です。
ただし、整備されているとはいえ片道約1,150段ある階段は運動不足の人には少しこたえるかもしれませんので覚悟して登りましょう。

アクセス

住所
栃木県宇都宮市田下町563
電話
028-652-1488
駐車場
あり
最寄り駅
東武宇都宮線:東武宇都宮駅から約12㎞

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