二荒山神社
(ふたらさんじんじゃ)
日光市

日光二荒山神社は二荒山(男体山)を御神体山として祀る世界遺産の神社です。
例年秋になると多くのメディアに取り上げられる紅葉の名所「日光いろは坂」をはじめ、日本三名瀑の一つである「華厳の滝」や「日光連山」などが境内に含まれていて、その神域は伊勢神宮に次ぐ広大な面積を有しています。
お社は世界遺産地区内に鎮座する本社の他に中禅寺湖畔の中宮祠と男体山山頂の奥宮があり、それぞれ外国人を含む多くの観光客が訪れています。
ご由緒

関東第一の霊峯男体山(二荒山)を御神体山と仰ぎ、大己貴命(大国主命)を御祭神とする創建1200年の伝統ある古社で、日光の氏神様として厚い信仰をうけているお社です。
(参照:二荒山神社神苑拝観券裏面)
ご祭神
主祭神
大己貴命(おおなむちのみこと)
大国主命(おおくにぬしのみこと)の異称。
少名毘古那命(すくなびこなのみこと)と協力して葦原中国(あしはらのなかつくに)の国造りをし、大物主命(おおものぬしのみこと)を祀って国作りを完成させたとされる。
因幡の白兎や国作りなどの神話に登場することでも知られる出雲大社の御祭神。
田心姫命(たごりひめのみこと)
天照大御神(あまてらすおおみかみ)と須佐之男命(すさのおのみこと)の誓約により誕生した女神。
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、多岐津比売命(たぎつひめのみこと)とともに「宗像三女神」と呼ばれる。
味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)
大己貴命(おおなむちのみこと)と田心姫命(たごりひめのみこと)の子。
農業の神、雷神、不動産業の神として信仰される高鴨神社(奈良県御所市)などの祭神。
ご神徳(ご利益)
景 色
西参道
日光東照宮に向かう表参道の西側にある参道です。
日光二荒山神社の社号標、大鳥居、神門を経由して拝殿正面につながっています。
大鳥居

神門

大鳥居をくぐり石畳の参道を進むと途中右手に縁結びのご神木が祀られています。
さらに進み神門をくぐると右側に夫婦杉、左側に親子杉が祀られています。
縁結び御神木

夫婦杉
親子杉
上神道
日光東照宮に向かう表参道の途中で分岐し日光二荒山神社に向かう参道で、東照宮の表門手前から二荒山神社の銅鳥居につながっています。
上神道の他に東照宮の社号標手前から二荒山神社の大鳥居につながる下神道があります。

楼門

正一位勲一等日光大権現と書かれた額が掛かる楼門をくぐると右側に「悩み解消!麻掛け大黒様」が左側に「大黒様を見つめる!良縁うさぎ」あります。
良縁うさぎ
麻掛け大国様
唐銅鳥居

唐銅鳥居の手前には、プレートに「良い縁がめぐり「ます」ように!」と書かれた虹鱒の石像と恵比寿神の石像が並び祀られています。

手水舎

神楽殿

拝殿

外国人を含め多くに人がお参りする拝殿の前ではプレートに「良い縁うさぎ」と書かれた金色のうさぎの像が参拝者を迎えています。

本殿

景 色(神苑)
拝殿を左に進むと有料エリア「神苑」があります。
御神木の大杉

受付をすませ神苑に入るとまず目に入るのが空高くそびえ立つ御神木の大杉です。
大国開運桜

日枝神社

日枝神社には山の神様であり健康の神様でもある大山咋命(おおやまくいのみこと)が祀られています。
お社前の像は「病気を捨て去る」といわれる健康の守護神です。

化燈籠

江戸時代に夜間警護の侍がその明かりを亡霊の炎と見誤りたびたび日本刀で切りつけたとされる燈籠です。
本殿参拝所

化燈籠裏手のスペースは賽銭箱が置かれた本殿参拝所になっています。
立札に書かれた「神様に一番近い参拝所」の文字通り本殿に一番近い場所でお参りすることができます。
神輿舎

毎年春に行われる例祭「弥生祭」に使われる神輿がおさめてあります。
大国殿

幸福を呼ぶ神として信仰されている招き大国様が祀られている社殿には宝刀太郎丸なども展示されています。
入り口に立つ石像は菓子の神として信仰される田道間守です。

朋友神社

朋友神社には学問と知恵の神様である少名彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られています。
お社の前には智恵カエルや福カエルなど複数のカエルが祀られています。

黄金の龍 日光銭洗所

浄化・再生・幸運をもたらすと伝えられる霊水でお金を洗い運をいただくことができる日光で唯一の銭洗所です。
縁結びの笹

別宮「滝尾神社」唐門前に茂る神竹から移植された、願いを込めると良い縁に恵まれるといわれる笹です。
良い縁の杜(七福神巡り)

神苑奥にある良い縁の杜には七福神の石像が安置されています。
それぞれに鈴と賽銭箱が設置されているので、立ち止まってお参りすることでたくさんのご利益がいただけるパワースポットです。
布袋尊
富貴繁栄の縁
恵比寿神
商売繁盛・家族の縁
大国様
開運招福・男女の縁
弁財天
金運・芸能の縁
福禄寿
仕事の縁
毘沙門天
勝負の縁
寿老神
健康・長寿の縁
七福神以外に恒霊山神社や恋人杉にもお参りすることができます。
恒霊山神社
恋人杉
二荒霊泉
二荒霊泉は、本殿背後にある恒霊山の洞窟から湧き出る「薬師の霊泉」と、滝尾神社境内に湧く「酒の泉」の2つの泉を引き込んだものです。
「知恵の水」「酒の水」「若水」3種類があり、それを飲むと知恵がつき、目の病気に効き、美容と健康に良く若返るといわれています。

泉の横には水汲み場があって、その場で飲んだり容器に入れて持ち帰ったりすることができます。


日光連山遙拝所


御神体山である男体山をはじめとする日光連山八峰の遥拝所には日光連山を模した磐座が祭られています。
高天原

案内板によると、春の例祭「弥生祭」前日に神輿三基が出会う儀式「高天原神事」が執り行われる神聖な場所だそうです。
アトラクション
神苑内には運試しのアトラクションがいくつかあり誰でも無料で楽しむ事ができます。
良縁ハート投げ

運試し輪投げ

縁玉投げ

さいごにひとこと

豪華絢爛な陽明門や徳川家康公の墓所である奥社宝塔などで知られ多くの観光客や修学旅行生で賑わう日光東照宮に比べると、同じ世界遺産「日光の二社一寺」でありながら少し印象が薄い日光二荒山神社ですが、杉の古木に囲まれた荘厳な雰囲気の境内に記事でまとめたような多くの見所がある日光観光の際には是非参拝してもらいたい栃木県内有数のパワースポットです。
アクセス
住所
栃木県日光市山内2307
電話
0288-54-0535
駐車料金
普通車 700円 二輪車 300円
最寄り駅
東武日光駅から約2.7㎞
最寄りバス停
東武バス西参道茶屋バス停から約500m



