パワースポットへの入口 栃木県の神社に建つ鳥居30基

特集

栃木県には歴史的な神社や仏閣が点在していて、観光だけでなく心身のリフレッシュを目的としたパワースポットが多く存在します。
そんな神社の入口に立つ鳥居は、神聖な場所への入り口として参拝者にとって重要な意味を持つ建造物であると同時に、自然との調和や地域に根ざした歴史などを感じさせ、訪れる人々に強い印象を残す神社のシンボルと言えるでしょう。
ここでは、参詣した栃木県内の神社の鳥居を代表的な形である神明鳥居(しんめいとりい)と明神鳥居(みょうじんとりい)に大きく分けて選び並べてみました。

神社の鳥居

鳥居は神社の入り口に建ち神域(神社の内側)と俗界(神社の外側)とを隔てる結界の役割を持つ建造物だといわれます。

東京都神社庁公式サイトでは、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸に隠れた際、止まり木に鳥をとまらせて鳴かせたところ大御神が岩戸を少し開いた(天岩戸神話)ことから、神前に鳥の止まり木をつくるようにったのが鳥居の起源という説が紹介されていますが、これについては諸説あるようです。
多くの人がイメージする赤い色についても、「赤色には魔除けの力がある」から、「赤色の原料には防腐剤としての効果がある」から、「赤色は人間の血液の色である」からなど様々な理由が考えられています。

多くの神社では一社につき鳥居一基ですが、神社によっては一の鳥居、二の鳥居、三の鳥居と複数の鳥居が建つところもあり「千本鳥居」で有名な伏見稲荷大社には数百本の鳥居が建っています。

神明鳥居と明神鳥居

鳥居の種類は細かく分類すると60以上になるといわれますが、大別すると神明鳥居(しんめいとりい)と明神鳥居(みょうじんとりい)の2種類に分けられるようです。

それぞれの鳥居には次のような特徴があります。

神明鳥居

神明鳥居はシンプルな形が特徴歴史的に古いタイプの鳥居で、三重県の伊勢神宮、東京都の靖国神社、長野県の諏訪大社など天皇や天照大御神を祀る神社などに多く見られるようです。
2本の柱の上にまっすぐな木材(笠木)を乗せ、さらに柱と柱の間にもう一本木(貫)を渡して強度を増しています。
(画像:乃木神社(那須塩原市))

明神鳥居

明神鳥居は神明鳥居が装飾され変化したもので、和歌山県の熊野本宮大社、奈良県の大神神社、神奈川県の鶴岡八幡宮をはじめ全国の稲荷神社や八幡宮など多くの神社で見られる形です。
2本の柱の上に乗った木材(笠木)の両端が上に向かって反っているのが特徴です。
(画像:古峰神社(鹿沼市))

神明鳥居と明神鳥居の簡単比較

神明鳥居と明神鳥居のわかりやすい違いは以下のような部分です

神明鳥居 明神鳥居
笠木 まっすぐ 両端が反っている
島木 ない ある
柱の内側でとまる 柱の外側に突き出ている
額束 ない ある

 

栃木県内の鳥居30選

ここからは実際に参拝した栃木県内の神社に建つ鳥居から選んだ30基を神明鳥居と明神鳥居に分けて並べてみます。
神明鳥居はいずれも同じような形であるのに対して明神鳥居は大きさ素材色や装飾などいろいろな種類があることがわかります。

神明鳥居タイプ

八坂神社
宇都宮市

白鷺神社
上三川町

鷲宮神社
栃木市

乃木神社
那須塩原市

那須神社
大田原市

大宮神社
塩谷町

大前神社
真岡市

祖母井神社
芳賀町

金井神社
下野市

生駒神社
矢板市

明神鳥居タイプ

古峰神社
鹿沼市

一社八幡宮
足利市

木幡神社
矢板市

大神神社
栃木市

報徳二宮神社
日光市

岩戸別神社
塩谷町

野木神社
野木町

亀岡八幡宮
益子町

磯山神社
鹿沼市

瀧尾神社
日光市

今宮神社
さくら市

須賀神社
小山市

明神鳥居(両部鳥居)タイプ

両部鳥居(りょうぶとりい)は、2本の本柱の前後にそれを支える形で低い控え柱を設け貫で連結したもの。

二荒山神社
宇都宮市

羽黒山神社
宇都宮市

鷲子山上神社
那珂川町

八雲神社
茂木町

芳賀天満宮
芳賀町

綱神社
益子町

 

さいごに

今回は、神社の鳥居についてまとめてくらべてみました。
鳥居の形を見れば神社の系統がわかったり同じタイプの鳥居であっても素材や色などが様々であったり、そんな特徴やちょっとした違いを見つけながら参拝すればきっと神社めぐりが更にたのしくなることでしょう。

 

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